【完結】遺族の強い希望により
「お許しをいただきに」
怯むことなく、真っ直ぐに父親の目を見て亮はそう言った。
「許す?」
は、と父は鼻で嗤う。
「殴られにの間違いだろう」
「お父さん!」
堪らずにみのりが割って入った。
どけ、と、父からは視線ひとつで無言の圧力がかかる。
体躯の良い男だ。
そんな風に威嚇されたことは今まで一度もなく、父親に対してみのりは初めて本気の恐怖を感じた。
間に入ったまま立ち竦んだみのりを、亮までがどかそうとする。
だがどいた途端に、父は本当に亮に手をあげかねなかった。
激しく首を横に振りながら抵抗するみのりに言い聞かせるように、両親にも届く声量で亮は言った。
「どいて、みのり。殴られるのは当然だからいいんだ、覚悟の上だから」
「貴様」
父は亮の言葉から間髪入れずに、本当に胸倉に掴みかかった。
「お父さん」と静かな声でそれを制したのは、みのりではなく、みのりの母親だった。
怯むことなく、真っ直ぐに父親の目を見て亮はそう言った。
「許す?」
は、と父は鼻で嗤う。
「殴られにの間違いだろう」
「お父さん!」
堪らずにみのりが割って入った。
どけ、と、父からは視線ひとつで無言の圧力がかかる。
体躯の良い男だ。
そんな風に威嚇されたことは今まで一度もなく、父親に対してみのりは初めて本気の恐怖を感じた。
間に入ったまま立ち竦んだみのりを、亮までがどかそうとする。
だがどいた途端に、父は本当に亮に手をあげかねなかった。
激しく首を横に振りながら抵抗するみのりに言い聞かせるように、両親にも届く声量で亮は言った。
「どいて、みのり。殴られるのは当然だからいいんだ、覚悟の上だから」
「貴様」
父は亮の言葉から間髪入れずに、本当に胸倉に掴みかかった。
「お父さん」と静かな声でそれを制したのは、みのりではなく、みのりの母親だった。