【完結】遺族の強い希望により
「あーあと、もし次また学生の内に孕ませたら殺すって断言されたな、そういえば」

何か面白いことでもぽっと思い出したかのような亮の言い草に、玲奈は思わず吹き出した。

「当たり前でしょう!」

すぐに切り替えて目くじらを立てる玲奈の様子に、みのりは笑いを堪えた。


妊娠についての話で、こんな風に笑えるようになるなんて不思議だった。

亮が言い出した水子供養は、いなくなってしまった2人の子のためのみならず、あれからずっと闇にいたみのりにも効果があったのだろう。

墓石に名が刻まれた。
確かにその命が存在したことが、両家の前に、しっかりと認められた。


どちらの親もはっきりと言った。
学生の内に結婚はさせないと。
当然、その前の妊娠は二度と許さないと。

それはつまり、社会人になって家族を養う能力が付いたら結婚も許すし、子どもも作って良いと言われたのと同じことだった。
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