日常・非日常
ある夜、そのさん。
はー疲れた。今日はやっぱり忙しかった。
部屋の鍵を取り出す。
疲れてるけど、テンションは上がりっぱなし。何度も何度も昨日の出来事を思い出し、そのたび笑みが自然にこぼれた。
巨乳も巨漢も、今日の私は恐いものなしだった。

「結婚、かぁー…」
静かな部屋。一人ぼっちの日常。二人で過ごす非日常。
これからは逆。二人で過ごす、幸せ日々が日常になる。

ベッドに転がり、右手を光にかざす。薬指には指輪。付き合って2年目のクリスマスに、春樹が買ってくれたもの。
左手を、同じようにかざす。まだ、指輪はない。
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