日常・非日常
ある夜、そのいち。
「お疲れ様です、お先に失礼します」

早番の上がりを告げる音楽が鳴り、本日の勤務は終了。音楽と同時に、タイムカードを差し込む。あー疲れた。あーイライラした。

小走りで更衣室に行き、携帯チェック。メールなし、着信なし。さらにテンションが下がる。センター問い合わせ、メールはありません。見慣れた画面。

春樹のメールは気まぐれだ。基本的には一言、その後の返信は期待できない。いつもの事だけどさ、今夜は何が食べたいのさ?!
イライラな私はちょっとだけ意地悪だ。
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