【完結】bitter step!
涙は、出なかった。
思い返せばあの時だって、ボクは泣かなかった。


「なんでそんな風に思ったのさ」

泣けない、ボクを縛り付けている言葉を思い出してしまったから。
少し冷静になった頭で、質問を発した。


なんでって言われても、と、純平は頭をベッドに乗せて、目を閉じ眉をしかめる。

「お前、態度とか言葉遣いに出るからな」


……そうなの?


「強がりっつーか、意地っ張りっつーか」

「ボクは……ッ」

強がりなんかじゃない。
ボクは強いんだ!
だから――……。


……本当は、弱くて。
2人がいないと、ダメで。


虚勢を張った。
見なかったことにして――、大丈夫なフリをした。


ボクは……、ただの、強がりだ。
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