【完結】bitter step!
「どうだったよ? 文字通り【終わった】か!?」

純平は何やら期待を込めた嬉しそうな口調で、それが少し気に障った。

だけど、

「仲間を求めているんなら、残念だったね」

ボクが発した『終わった』は、その意味じゃない。


「何!? そりゃ一体、どういう事だお前ッ!」

「あら。いつもより大分疲れてるみたいだけど、……出来は良かったのね」

慌てた純平と、少しだけ心配そうな美紗の声が降ってくる。


ボクは全力で両腕を前に伸ばし、そのままグーッと上へ持ち上げて身体を起こした。
腕に、肩に、背中に、血液が循環していく。


使い切ったと思っていた脳ミソにも酸素が巡ったのか、

「ああ……、マジで、疲れたわ」

考える前に腹の底からの本音がポロリと飛び出した。
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