【完結】bitter step!
「ねえ、なお。会長とお友達になるって決めたの、なおでしょう」

2人が帰ってくるのも待たずに弁当箱を開けた美紗は、早速キレイな箸さばきで黒豆をつまみ上げながらそう言った。
美紗の言い方は、なんだかお説教でも始まりそうな気配だ。

「まあ、そうだけど……」

確かにそんなことを、朝言った気がする。

でも今来たばっかで、さっきなんかそもそも、全然そんな雰囲気じゃなくなかったか?
なんか純平、生徒会長に掴みかかりそうだったし。


「私と純平は、別にそんな意図さらさらないのよ。ただ、ここに避難させてもらっただけ」

……まあ、そうだけど。

「来週いっぱいってことはさー、今日が木曜日だから……」


美紗の視線が正面に移動する。
教室の入り口側を見れば、ホワイトボードにはカレンダーが貼り付けてあった。
< 85 / 707 >

この作品をシェア

pagetop