恋の禁断症状

雷鳴はまだ続いている

余韻が身体に残って酔いしれていた

「行くって言っても無理やり引き止めるから」

「…なんで?」

耳たぶに軽くキスをするとまた稲妻が身体中をはしる

「俺の風邪をうつしてやったから、もう行けないよ」

どうする?と意地悪く囁いたかと思うと再び春雨(しゅんう)を感じることとなった


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