恋の禁断症状

「何!?」

僕はとうとう吉永もも子の胸ぐらを掴んだ

「…テディベア。お兄ちゃんの大切な人にぬいぐるみをプレゼントしたらって渡したの。…その中にカメラを仕込ませて盗撮したのよ」

「それ、本当か?」

そう声を出したのは僕ではなく、まさふみ先輩だった

「もも子、それは犯罪だぞ」

低く唸るような声

厳しく吉永もも子を咎める(とがめる)


< 300 / 500 >

この作品をシェア

pagetop