恋の禁断症状
「えぇ、わたくしどもも勉強しろとは常日頃から注意しているのですが、思春期といいますでしょうか…本人にその気がなければ勉強も身につかないと思っているんです」
父が答えた
「結城くんはどう考えてるんだ?」
「はい…わたしはこのままだと出席日数は足りなくて、勉強にもついていけないので無理してこの学校に通うより環境を変えた方がいいと思っています…それに」
手にしているハンカチを固く握り締めながら続ける