恋の禁断症状

「結城さん、かずゆきの行方はまだ分からないの?」

「…そうみたい」

「何か手がかりは知らないの?」

わたしの顔を覗き込む

「…これは警察にはもう言ってあるけど、失踪する直前、わたしかずゆきと会ったの」

「…へぇ、あなたたち最後の最後まで関係があったの?」

そう言って腕を組む

「違う、そうじゃないよ。かずゆき何か悩んでたみたいで…ひょっとして吉永さん何か知らない?」

すると吉永もも子は高らかに笑った


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