不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
代わりに聞こえてきたのは、
「っぶね〜。ギリギリセーフ」
さっきまでシュンを追いかけ回していたはずのツバサと、
「おい女、無事なら早くどけ」
相変わらず私に対して憎まれ口を叩くショウくんの声だった。
『ご、ごめんなさいっ!!』
彼らが私の下敷きになってくれていて、私は直ぐさまその場に立ち上がった。
あぁ、体重重い上に、上から落ちて来たから余計重かっただろうな…
本当、申し訳ない…。
ツバサに「おめーんだよ!このデブス!」と罵られるのを覚悟していると、
「おい。どこも怪我してねーだろうな?」
返ってきたのは予想もしていなかった言葉だった。