不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上


「本当、何考えてんだろうね、うちの総長は。女の子を海に落とすって。はは。」



うわ、出た、ブラックハルキ。

海にぷかぷか浮いてる下のアングルから見る、腕を組んで眼鏡をくいっと上げるハルキのオーラはドス黒い…。


その証拠にアカリを海に突き落とした。


いや、まぁ、当然な仕打ちだけどな。





何事もなかったかの様に上がってきたアカリは濡れた前髪をかき上げる。


髪から滴り落ちる雫になんとも言えぬ色気を感じ、思わず、男の俺も見惚れてちまった…。

うわきもっ!!


そして、俺も文句を言ってやろうと思ったが、ニヤリと笑うアカリと目が合った。



アカリの言わんとすることを理解した俺は、上にいるハルキの右足を掴んだ。



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