君が教えてくれた事



午後1番の診察に間に合う様にと、慌てて出て行ったリカを見送ってから2時間。


携帯には何の連絡も入らない。




少し心配になりかけた頃、玄関のドアが勢いよく開いた。



「歩太、ただいま〜!!」



病人とは思えないくらい元気で、ニコニコ笑いながら玄関でブーツを脱ぐリカに近づいた。



「外、寒かったか?ちゃんと薬もらった?ただの風邪だって?」




俺の質問にニッと笑って、リカは部屋の中に入っていった。


いつも以上に機嫌がいいリカ。



病院帰りで、何でそんなに嬉しそうなんだ?




ベッドの上に座るリカの顔を、ベッドの下に座って覗き込んだ。




ニコニコと俺の顔を見つめ返してくるリカの目。



な〜にがそんなに嬉しいんだ??



「リカどうしたの?何笑ってんの?」




リカはベッドから降りて俺の前に座ると、俺の手を握りしめて、満面の笑みでこう言った。




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