命の源
「うわ〜キモ。」




夏木の表情が歪む。




夏木の予想通りのリアクションに私は怒りを覚えつつ、夏木に近寄った。




「来いよ☆」




私の引きつった笑顔に夏木は憮然とした表情で、
「無理」
と答えスタスタとその場を後にしようとした。




その後ろ姿が憎たらしく、私は思いついたまま

「・・じゃあ、今後二度とあんたとテストの対決なんかしねぇ」




と、夏木の後ろ姿に吐き捨てた。




夏木が振り返る。




「・・分かったよ
行きゃいいんだろ」




夏木は無表情のまま、素直にそう言った。




・・そんなに大事なのか、テスト対決




夏木の価値観が妙に可笑しくて笑えた。
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