We know
*
「…翔?」
怪訝な顔の優奈に覗きこまれ、我に返る。
「…なに?」
「ボーっとしちゃって…。どうしたの?」
「…いや、大丈夫。」
俺の返事に変なの、と言って料理を食べる優奈。
過去のことを考えている間に、いつの間にか披露宴になっていた。
司会は亮二。
今は優奈の友達がスピーチをしている。
「ね、翔。次って…」
「…うん、そう。あいつ。」
「忙しいのによく来てくれたね!楽しみ♩みんなびっくりするだろうなあ…」
クスクスしている彼女にフッと笑い、会場の外で待っているであろうあいつを待つ。