空のギター
 この話を通して、私が一番皆さんに考えてもらいたかったこと。それは“命”について、です。

 私は小学生の頃、ひいおばあちゃんと親戚のおじさんを病気で亡くしました。高2の時は、中学に入学してから一番最初に仲良くなった女の子が、病魔に勝てずに逝ってしまったという話を友人から聞き、高3の時には母の弟さんが自殺をされたという訃報もありました。

 こうして思い返してみると、案外沢山の方が私の周りから居なくなってしまったんだということに気付きます。でもその人達は、今も私の心の中に生き続けています。このお話の中の“あの子”と同じように。
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