腹黒王子の取扱説明書
覚えているのは専務の心臓の鼓動と、温もり。

心を許してはいけない相手なのに、彼の腕の中で私は意識を手放した。

「寝たか?……強情な女」

専務が私の寝顔を見ながら複雑な表情をしていたなんて、私は知らない。
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