モテすぎる先輩の溺甘♡注意報




「どんなに最低でも、好きになっちゃったからどうにもできないの。近くにいたらドキドキするし、触れられたいって思っちゃう……」


「……」


「バカだよね、叶わない恋を真剣にしてるんだもん」




自分でも止められなかった。

心の中で冷静なもう1人の自分が「何話してるの?!」と恥ずかしがってたけど、止めることはしなかった。




「ひーくんが好きだよ」


「……」


「でも、ひーくんはそうじゃないっ、だからこうやって何気なくされる質問にあたしはすごく傷つくの……っ」


「……」


「泣いてるのはひーくんのせいだよっ?いつも出る涙はひーくんを想ってだよっ。そのくらい、あ、たしはっ、好きってこと、なんだよっ……」




話してるうちに涙がどんどん出てきて、視界はぼやけ、泣きすぎて上手く話せなくなってきた。



息もまともにできなくて思わず起き上がる。



手で目を隠しているけど、絶対ブサイクになってる……涙が出過ぎていて首にまで涙が流れ落ちているのを感じる。



< 141 / 413 >

この作品をシェア

pagetop