モテすぎる先輩の溺甘♡注意報




太陽くんがいなくなってから、何故か暴君俺様は機嫌がどうも治らないようで………あたしの目の前にある机に偉そうに座って腕組みまでし始めた。




「な、なに?」


「なに?じゃねぇよバカ。振った男とお友達になんのかお前はどこまでバカ女なんだよ」


「ば、バカっ?」


「しかも何ヘラヘラしてんだよ。キスされて学習してねぇの?好きでもねぇ男に抱かれてんじゃねぇよバカ」


「だから抱かれるとか言わないでよ!ハグだってば!」


「そんなことどうでもいいんだよ。とりあえずバカは反省しろって言ってんの」




口調はいつものようにきついものの、ひーくんの表情は悲しそうで………あたしはここでやっと気が付いた。



あのひーくんが、ヤキモチを妬いてくれてる。

そして、あたしのせいで傷付いてる。



そうか。そうだったんだ……。



あたしの軽率な行動で、大好きなひーくんのことを傷付けてたんだ……。



そう思うと、胸が痛んだ。



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