モテすぎる先輩の溺甘♡注意報





「……ごめんなさい」




太陽くんが優しいから……悪いことをしちゃったからってあたしが気を許したことで自然とひーくんのことを傷付けていたなんて……。



そりゃひーくんも怒るよね……。

呆れちゃったかな……。



せっかくあたしと向き合おうとしてくれたのに、あたしがこんなバカ女だからもしかして嫌いになっちゃった……?



恐る恐る、ひーくんの方を見た。



目が合ったひーくんは目を逸らしてため息をついた。



そして呆れたようにまたあたしを見て………なぜか、両膝をポンポンと両手で叩いた。




「桃、おいで」




それに加えて優しいトーンでそんなことを言うから………あたしは声に引き寄せられるようにして気が付けばひーくんの目の前まで来ていた。



こんな時まで、ドキドキしてしまうあたしはかなりの重症に違いない。




「怒ってる、よね?」


「さあなー」


「ほんとに、ごめんなさい。まさかひーくんを傷付けるとは思ってなくて……」





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