モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
「ここって飲み物ありますかぁー?」
交代の時間が迫った頃、同い年くらいの男3人組が入って来た。
聞いてきたのは3人の中で1番背の高い人。
「ございます!」と答えたあたしは、そのまま席へと案内した。
「こちらがメニューになります。お決まりになりましたらお呼びくださいませ、ご主人様」
設定がメイドと執事だから、会話のたびに”ご主人様”と言わなければいけないのが、想像以上に恥ずかしい。
案の定、その言葉に反応した3人組はニヤニヤし出した。
お客さんの半分以上が女の人だったから、相手が同性だとそこまで恥ずかしくがらずできたんだけど………やっぱり相手が異性で、かつ同い年くらいだと尚更恥ずかしい。
お辞儀をした後、その場から逃げるように立ち去ろうとした………そのときだった。
「あ!ちょっと待ってよっ。メイドさんのオススメはなにー?」
背の高い人に呼び止められたため、再びその先に戻ることになった。