モテすぎる先輩の溺甘♡注意報




「この子が桃ちゃん?」



桃ちゃんですけど?なにか?

そう答えそうになったけど、しっかりとお口をチャックした。



「そう。俺の可愛い可愛い桃ちゃん」



ひーくんはそう言って、あたしの頭を優しくポンポンした。



ひーくん………っ。

好き、大好き。


さっきまでのイライラはどこかへ飛んで行った。



「ふーん」



「この子が彼女?」と言わんばかりの鋭さで睨みつけてきた女の子。



こんなに感情をあらわにする人、ひーくん以外に初めて見たといっても過言ではない。



というより、ここまで嫌な顔する⁈

そもそも人って、初対面の人にこんなにあからさまに見下すことができるんだ………。



と、あまりにも思いっきり見下されすぎて、逆に尊敬してしまう。



まぁ、スタイルや顔面偏差値でいったら、100人中100人があなたが上だと言うでしょうけど、ひーくんが好きなのは”あたし”に変わりありませんから‼︎‼︎



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