食人姫
このままじゃあダメだ。
そう感じた俺は立ち上がり、窓の外の景色を眺めた。
いつもと変わらない谷の景色。
違うのは、俺達を見張るかのように、哲也の親父さんが門の前に立っていたという事。
……もしかしたら、あの親父さんなら教えてくれるかもしれない。
小谷実香に何が起こったのか、これから麻里絵に何が起ころうとしているのか、そこを切り口にすれば……。
「俺、ちょっと出て来る」
「え?どこに行くの?」
由奈の質問に答えずに、俺は部屋を出て、親父さんの所へと向かった。
33年前、小谷実香が儀式を行い、この谷は救われた。
だけどそれは、親父さんにとっては望んだ結末じゃなかった。
そうでなければ、ノートの名前を見て涙を流すだろうか。
そう思えたから、俺は門の前にいる親父さんの元に急いだ。
「おっちゃん!ちょっと話があるんだけど」
「ん?大輔だけか。他のやつらは……哲也の部屋にいるみたいだな」
駆け寄った俺を、不思議そうに見ながら親父さんが確認するように呟いた。
やっぱり、俺達を見張るように言われてるんだろうな。
それが俺一人なもんだから、少し安心した様子で。
そう感じた俺は立ち上がり、窓の外の景色を眺めた。
いつもと変わらない谷の景色。
違うのは、俺達を見張るかのように、哲也の親父さんが門の前に立っていたという事。
……もしかしたら、あの親父さんなら教えてくれるかもしれない。
小谷実香に何が起こったのか、これから麻里絵に何が起ころうとしているのか、そこを切り口にすれば……。
「俺、ちょっと出て来る」
「え?どこに行くの?」
由奈の質問に答えずに、俺は部屋を出て、親父さんの所へと向かった。
33年前、小谷実香が儀式を行い、この谷は救われた。
だけどそれは、親父さんにとっては望んだ結末じゃなかった。
そうでなければ、ノートの名前を見て涙を流すだろうか。
そう思えたから、俺は門の前にいる親父さんの元に急いだ。
「おっちゃん!ちょっと話があるんだけど」
「ん?大輔だけか。他のやつらは……哲也の部屋にいるみたいだな」
駆け寄った俺を、不思議そうに見ながら親父さんが確認するように呟いた。
やっぱり、俺達を見張るように言われてるんだろうな。
それが俺一人なもんだから、少し安心した様子で。