海までの道 ~あなたと私の距離~




「……俺、俺さ、お前と…」



 晴人のようやく出た小さな声は、




「おまたせしましたー ご注文のチューハイとアスパラまきです」




威勢のいい店員の声でかき消されてしまった。






『そっかぁ、お母さん心配だね。でも晴人が近くにいれば力強いもんね。じゃぁ、晴人の前途を祝して、乾杯!!』
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