first love
「プライドっていうか、あたしはただ一番が欲しいだけ。
あたしには、これしかないから…」





あたしがあたしでいれる理由は
No. 1でいれるから。

これがなくなったら、あたし
何もなくなっちゃう。


親に捨てられて一人だった昔に戻ってしまう。







「俺もそうだよ。
俺にも、ホストしかないから。」


「バーイベもすごかったらしいじゃん。
向いてないとか言ってたくせに(笑)」

「向いてないよ。俺。
まず、好きじゃねーんだこの仕事。
でも俺にできること、これしかねーんだもん。」


翔はそれだけ言って風呂場を出て行った。






確かに似てる、あたしたち。

だけど、一つだけ違うのは
仕事が好きじゃないというところ。


あたしは多分、この仕事が好き。

お金も地位も欲しいものは全て手に入る唯一の仕事。
愛される喜びも教えてくれたから。




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