first love
「じゃあさ、また金払って店行ったら俺と寝てくれる?」

「…え…」

「なんて、冗談だよ(笑)」




翔は笑って、あたしの頭を撫でた。


「俺、美華のそういうとこが好きなんだよ」

…まただ。


「お前は他の女とは違う。
男にハマらない。

どんなことも仕事としてしか受け入れない。」




「はいはい」



「俺のとこにくる客はさー、俺は仕事としての優しさを真に受けて、付き合ってだの一緒に暮らそうだの言ってくるんだもん。」


「それ昨日も聞いたけど。
別にいいじゃん。
そういう営業で。」

「女って、めんどくせーよ。
好きだとか言って、簡単に全部捨てれる。」

「うん、あたしも女のそういう部分理解できない。
1人の男に振り回されるなんて勘弁してって思う」


すると翔は笑った。


「そういうとこだよ。(笑)
俺、だから美華といるの好きなんだな。」



翔の"好き"って、人とは違う。



「お前は絶対俺を好きにならない。
仕事にプライド持ってるから。
俺たち似てるんだよな。」



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