first love
まだ昼間だってのに、マナミはそのビールを一気に飲み干した。


「……嫌われるって…そもそもあんたたちの関係って何?」


あたしたちが触れないようにしてたところを
マナミは突っ込んでくる。

気まずい空気。


「関係って、俺たちは「セフレ!!!」


翔の言葉を遮ってあたしは言った。

「セフレ!
あたしも翔も恋愛めんどくさくてお互いちょうどよかったの」

マナミは、ふーんと言ってタバコに火をつけた。


「ねぇ、仕事、辞めるの?」

「……辞めないよ」

「一週間もバックれてるのはさすがにやばいよ。
もう、No.1は諦めたの?」

あたしは翔の視線を感じてた。

マナミはきっと、そんな翔の前だからわざとこんな質問を投げかけてる。


「……諦めてない…」

「でもこのままじゃ……「うん、今日からちゃんと行く。」

「じゃあさ、準備して。
美華の客、昨日来てたからあたし代わりについてあんたの同伴約束しといたから!」

どこまでもあたしのためにしてくれるマナミ。


「あたし、No.1じゃない美華は見たくない」

マナミはそれだけ言って、帰っていった。


「翔、美華をよろしくね。
美華にNo.1でいてほしいのは翔も一緒でしょ。
理由は違うかもしれないけど」


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