first love
それからしばらくして、店長に帰ることを伝えた。

理由を聞かれたけどあたしは頑なに何も答えなかった。







誰もいない家に帰宅。

翔が帰ってくるのは、いつなんだろう。

夜中かな?朝かな?

さっきがんばれなんて言わなきゃよかった。

早く帰ってきてって言えばよかったかな。



けど、それじゃあ…








あたしはベッドで横になった。

翔が帰るまでの時間がとてつもなく長く感じた。

恋しくて、
早く会いたくて
眠ることもできない。





好きな人を待つことはこんなにも辛いんだ。






マナミはこんな思いをもうずっとしてるんだね。





あたしはもうすでに心が折れそうだよ。

ゴールの見えない恋。

手に入れることのできない愛。



だけど諦めることもできなくて

離れられなくて

一緒にいればいるほどどんどん依存していく。




そばにいることしか、できない。
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