‡詩集‡ひとりしずかに悲しみを


心残りに白い月が

昼間の青い空に出ている

私は銀河鉄道の夜と

ひとつのメルヘンの狭間

迷い子になったビジョンを探してる

遥か彼方の空に汽笛が鳴った気がして

うんと仰いだ高さ

冬は冴えわたり また行方をくらます

誰かに手紙を出したい

そんなしっとりとした足取りで


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