向日葵の事情
「その前に時雨との決闘だろーが。
まずお前に訊くが、お前はどこで誕生日を迎えたい?」
そんなの…
「ここが…いいです」
そう言うと晴哉は笑って
「よし、全力で有馬を守るぞ」
と言ってくれた。
この場だけは失いたくないなぁ
時雨は元々、あたし達の関係を
知ってたのかなぁ
赤ちゃん流産したの、知ってるのかなぁ
いや、きっと知らない
だって知ってたら
きっと悲しむ
本当は時雨は優しい人だもの
「時雨のことはあたしが1番知ってるから、あたしに任せて」
「いやいや、立場わかってる?
狙われてるんだぞ?禅ってのはNO.2だし、榊組も関わってくるかも知れない」