KANAE -嫉妬という名の悪夢-

日課


チャイムと同時に、教室のドアが勢いよく開いた。
「ウーッス!みんな元気?俺は元気だけど、たまに元気すぎてやっちゃったミスとかがあるんだよね!いやぁ、俺ってやっぱり天然!かーわいい……」
星出くんだった。
「おはよ、カナ」
「よぉてっちゃん!おはようやまぴぃ!おはようひらっちょ!」
クラス全員に挨拶するのが、星出くんの日課。
星出くんを抜いたクラス35人の中で、最後に挨拶されるのが……。
「おはよう樫原!」
私。
だけど、今日の挨拶はいつもと違う。

星出くんが、私の彼氏になった……。

そう考えていいのかな。でも、お互いがお互いを好きと思ってるのだから……カレカノだよね?
「おはよう……星出くん」
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