ファイブコンプレックス
「あの、さっき歌ってたのって、キミ?」
スタジオから出ようとした二人は、突然そう声をかけられた。まあさっき歌ってたは歌っていた、美菜が。だがそれが彼のさっきなのかどうなのか、話の読めない二人には理解できない。
どちら様ですか、そう丁寧に美菜が返したときに、相手は申し訳なさそうに、ボリボリ頭を掻いた。
「すいません、ちらっと聞こえたんですよ。常連のタカさんのスペースから、何かいい声が。それで、ちょっと覗いてみたら可愛い女の子だったから、それで」
スタジオから出ようとした二人は、突然そう声をかけられた。まあさっき歌ってたは歌っていた、美菜が。だがそれが彼のさっきなのかどうなのか、話の読めない二人には理解できない。
どちら様ですか、そう丁寧に美菜が返したときに、相手は申し訳なさそうに、ボリボリ頭を掻いた。
「すいません、ちらっと聞こえたんですよ。常連のタカさんのスペースから、何かいい声が。それで、ちょっと覗いてみたら可愛い女の子だったから、それで」