彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
薫子はこわばった表情を崩し、今度は今にも泣きそうだ。


そんな薫子を俺はギュッと抱きしめた。


薫子を泣かせたいワケじゃない。



ただ、ここまで結音にそっくりな薫子が結音と違う記憶を持っているということが、俺にとって違和感なんだ。


「明日、もう一度ショップへ行こう。君の記憶が治るかもしれないよ」


「……うん」


薫子は俺の腕の中で小さく頷いた。
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