彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
対決
俺たち3人は俺の家へ向かって歩いていた。


真夜中だけれど、決心が鈍る前に行動しないといけないという話合いになっていた。


正直、薫子に勝てる自信なんて少しもなかった。


相手には心がほとんどない状態だ。


俺を好きだという強いインプットはあるけれど、諒と美奈に対しては無慈悲だ。


つまり、俺が攻撃された時よりももっとひどい事をしてくる可能性だってある。


それを止められるか。


守れるか。


わからなかった。


家まで帰るとリビングに明かりがついていて、両親が心配して起きているという事がわかった。


俺は自分の傷だらけの姿を見せることに躊躇する。
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