妄想少女と二人の王子


「で?その様子じゃ今日から始まった学校に行ってないでしょ。」

「うっ」



そうなんだ。

あのあと警察や消防が来て
しばらく混乱状態になってたんだけど
やっと落ち付いてきたので始まった学校。

でも私は行けてない。
優花に悪い……。




「私の事は気にせずに行きなよ。
私も後2・3日くらいで退院できて学校行けるし。」

「.......」

「そんなに責任感じなくていいのに。
私が異常に気がつかなかったのがいけないんだもん。」

「......」

「あ~もうっ遥香らしくないよ!!
私は遥香に落ち込んでて欲しくないの。
心配してくれるのは嬉しいけど、私は遥香の笑顔が見たいの!!
分かる?」

「...コクン」


私だって。
優花の笑顔が一番好きだもん。


「だったら私の事は気にせずに学校いかなきゃだね。
私は遥香の笑顔で笑顔になれるんだもん。
それに私に勉強教えてほしいしね♪」

「そう...だね。」



自分の意思か意思じゃないかは置いといて、

あれは……。

認めなきゃ。受け止めなきゃ。




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