片想い連鎖
「どうしようかな〜」



こっコイツ…

私がちょっとした弱みを見せたせいで明らかに楽しんでいる。

なんて性悪男なんだ!!



「タダでとは難しいかな」


「えっなに?お金取るの?」



何これ。
こりじゃ、カツアゲじゃん!



「お前、バカか。なんでそんな話になるんだよ。明日休みだろ。明日10時に時計台の前な」


「……へっ?」



思わず変な声が出た。



「遅れたら殺すからな」



そう言いながらニヤリと微笑んだ後、吉田くんは去って行った。


殺すって怖いんですけど!!!


いやいや、そうじゃなくって。


明日、10時に時計台のとこって…


何をする気なんだろう……



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