異世界で帝国の皇子に出会ったら、トラブルに巻き込まれました。



「やっぱし、女性を尊重しないと上手くいくものもいかないんだわ~はっはっは」


フローリングの床に座り直した皇帝陛下だけど、なぜか体育座り……別名三角座りとも言う。


「んで。さっきの答えについてだけど……ま、あれでいいんじゃね?」

「……本気でおっしゃってます?」

「ん? マジもマジ。大マジだけど?」


いや……


そんなふうに胡座をかきつつ鼻の穴に指を突っ込み……つまり鼻ほじりながら言われてもね。


何もかもテキトーすぎるオッサ……皇帝陛下だけど、今のところはこの人がこの国のトップ。多少なりとも訊きたいことはあった。


「無礼を承知でお訊ねしても?」

「ん? い~よ。何でも訊いて~」


再び横たわってヒラヒラと手を振った皇帝陛下。いい加減で支離滅裂な人だけど、バルドの父親で秋人おじさんの曾孫。すべきことはきっちりと解ってるはず。


高まる緊張を和らげようと深呼吸を繰り返し、よし! と汗をかく手のひらを握りしめた。


「それではお訊きします。数度に渡る隣国との戦争……あなたはそれをどうお考えですか?」


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