森田当麻の奇妙事件簿2

当麻は何のことだか分からない、という風に首をかしげる。

「前に約束してただろ。出来がよかったら、デートしてくれるって」

「……俺は一言もそんなこと言った覚えはない。『出来がよかったら』としか言ってないだろ。」 

「はぁ?おい!皆藤!こいつ、なんなんだよ!!」

麻都佳が皆藤のえりぐりを掴む。

「まあまあ!落ち着いて!当麻じゃなくても、ほら!!富山がデートしてやっから」

「はいっ!?」

富山が目を大きく見開く。

「冗談じゃねえ。こんなやつとデートになんか、行くわけねえだろ。」

麻都佳はそう言うと、鑑識の部屋を出ていった。


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