森田当麻の奇妙事件簿2

「なるほど……」と納得はしたが、それと遺書がどう繋がるのか皆藤には理解できない。

「その演劇はこういう流れでした。

ある一人の主人公の刑事が、自殺に見せかけた殺人を解いていく。という話……。

もう分かりますよね?」

当麻がすこし苛立った口調で説明した。

その説明を受け、皆藤は「あっ!!」と声をあげる。

「留衣さんは演劇で被害者の役をした。そのときに、書いたんですよ。演劇で使う遺書を……。それが、これだったんです」

当麻が遺書を掲げて飛鳥にみせる。



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