森田当麻の奇妙事件簿2



富山は深呼吸してから、ドアを開けた。

「失礼します」

「……なんだ。お前か」

椅子に座ってネイルをしている麻都佳。

富山なんかに興味がないと言わんばかりに、ネイルに夢中だ。

「何の用?また調べてほしいことか?」

「あ、いえ……。その、この間のお礼を……」

富山は紙袋を麻都佳に渡した。

麻都佳が怪訝そうな顔をする。



< 238 / 250 >

この作品をシェア

pagetop