運命のヒト
運命
耳元で鳴り響く目覚まし時計で目が覚めた。

「……っるせぇなッ」

と独り言を言いながら泣き叫ぶ目覚ましを見る。
時刻はAM8:00……

ちなみに今日は木曜日

完全なる遅刻ペースだ…

「…マジかょ」

とりあえず服を脱ぎ捨てて制服に身をつつみ準備をする
恥ずかしながらこのペースには慣れている
素早く準備を済まし、家のドアをあけた

僕は梶谷 和也

突然だが僕は運命を信じている
僕が平凡な学生生活をしていることも
好きなアーティストがEXILEということも
今こうして寝坊して駅前の交差点を全力で駆け抜けてることも

すべて運命だと思う

どうせ遅刻するなら休むのもありか!?
そう考えんのも運命かな
昔からそう考えたりする事はわりと多い



僕が7歳のときに祖母がこの世を去った
実はその何週間も前から夢で祖母がどこか遠くへ行く夢をみている
その時はなんとなく怖くなって毎日祖母にそのことを伝えた
毎日会うようにもしていた
でも祖母は階段から落ちて遠くへ行ってしまった
その時なんとなく初めから決まっていたことに思えた
どうあがいても
どう願っても
変わらないもの


あれから運命と言う言葉を信じるようになってしまったのかな
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