歪な愛のカタチ
花束を持ち
数人で退社しようとした。
偶然、入り口で
退社しようとしていた
マーケティング部署の人達に会ってしまった。
「水嶋さん、辞めるの?」
『せっかく、誘っていただいたのに申し訳ありません』
「あまり人を褒めない佐々木さんの太鼓判だったから、期待してたんだよね」
『すみません…』
「あれ、佐々木さんは辞めるの知ってるの?」
『知らないと思います……私、佐々木さんとパーティーでしか話したことないんで…』
「そうなの?」
『それでは…』
そう言いながら
私は外へ出た。