歪な愛のカタチ



二人寄り添いながら

電車に乗る姿を


私は見ていた。



ドアが閉まる寸前


佐々木さんは私に気が付いた。



驚いて

目が見開いていた。


私は…


佐々木さんに


笑顔で手を振った。



そんな私に奥さんも気がついて


【知り合い?】

そんなふうに聞いていた



私は2人が乗った電車を見送り


反対側の電車に乗った。



『さてと……起きたら降りよう』


そこが、私の住む街だ。





end
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