歪な愛のカタチ




ある日

私は上司に頼まれて

書類を届けに廊下を歩いていた。



休憩ロビーを横切ろうとした時


『佐々木も大変だなぁー』

そんな声が聞こえた。



佐々木?佐々木さんかな。


「迷惑かけたな…すまん」

それは、私が愛おしく思う人の声


聞いてはいけない話だと思ったけど、足が動かなかった。



いや…聞きたかった。


私は佐々木さんの事
何も知らないから……
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