歪な愛のカタチ
それからの私は
友達との連絡を絶った。
あのホテルで、バスルームから出た私に
更に最悪なことがあったから…。
バスルームを出ると
佐々木さんはベッドで身体を起こしながら、何かを見ていた。
何を見ているのかと思ったが、
それを見て唖然とした。
私の手帳、携帯、財布
私の鞄を全て出されていた。
「香織は携帯を何に使うんだ?」
『携帯?連絡を取るためです』
「誰と?」
『佐々木さんや友達や会社の方と…』
「誰と?」
少し怒ったような声で
私はビクッとし
『佐々木さんと…』
言い直した。
「なら、俺以外の連絡先、いらないね」
そう言って私の携帯からチップを抜いて
携帯を持ち、バスルームへ行き
ぽちゃん
え……ま。まさか……
戻ってきた佐々木さんの手には
私の携帯が無かった。
そして
パリッ
チップも割れていた。
「帰りに新しい携帯、買いに行こうね」
笑顔の佐々木さんに
私は抵抗も出来ず
『…はい…』
それが精一杯だった。