歪な愛のカタチ
「水嶋さーん、これ資料室に持って行ってくれる?」
『あ、わかりました』
上司に頼まれ、ファイル3つを両手で持ち、
地下にある資料室へ向かった。
エレベーターで1階に降り
ロビーを横切り
階段で地下へ向かった。
地下の資料室には
あまり人が来ない。
今はデータ化してあるため、
データにできない古いファイルを
見にくる人もあまりいない。
『ここで…いいかな』
そう独り言をいいながらファイルを棚に入れる
その時
バタン
扉が閉まる音と
カチャン
鍵が閉まる音がした。