❮BL❯ 俺はホモじゃないっ

お前じゃなきゃダメなんだ





殉side





なんで洸なのかって....そんなの、決まってんじゃん。




「俺じゃなくても....いいだろ」



そう洸は言った。




洸じゃなくてもいい?





「洸じゃないとダメなんだッ」





俺がそう言うと


俯きがちだった瞳が

俺を見た。




....なんで?って顔してる。







「俺、同情なんかじゃないから。洸。」




「........!」





真剣に、真面目に

真っ直ぐに洸の目を見つめる。




目の奥の奥まで、通り抜ける。


視線が交わる。





「....言うな....よ。」





「うん、言わない。」




そう、同情なんかじゃない。



俺はあの事を知ってる。




多分、洸は自分を励ます為に

俺がこうしてるって思ってるんだ。




....ありえねえし。



同情でこんなに俺が必死になるかよ....





分かれよな、馬鹿やろうッ。








はあ、でも....洸は可愛いから
許してしまう。

甘々すぎ、俺シッカリしろ。







今すぐに抱きしめて、俺の腕の中におさめてしまいたすぎる。


そう思っても今は出来ないことが悔しい。






(あー....五十嵐マジ邪魔ッ)




殉side✲end。。。
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