キャンプ
俺はそういった現象にあうたびに心でいつもありえない、幻覚だと言い聞かせ、誰にも言わないようにしている。

それは真平も同じだった。

だからいつも、二人だけになった時だけ、そういった話しをするようにしていた。

真平に関して言えばだが、霊能力者に相談に行き、いつも腕に数珠をつけ、ポケットに塩を持ち歩いていた。

いつも言う事は

「この水晶が吸い取り、日増しに黒ずんでいく」との事だった。

心に言い聞かせてはいても脳裏に焼き付いている証拠だった。

俺はトンネルで見た影の事は真平と二人きりの時にでも聞いて見ようと思い、トンネルの出口まで、圧迫感にたえながら、終始無言で車をすすめた。
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