愛と哀




今のが冗談?


そのわりには……怖かった。

すごく。




「酷い……」


「冗談はこの辺にして、朝ご飯にしうようか」



包丁を手にして春田くんは台所へ。



ボーっと床に座ってるうちに、気がつけばテーブルの上には綺麗にフルーツがトッピングされたパンケーキが並んでいた。




「七乃、早くご飯にしようよ」


「……」



さっきの事が頭から離れなくて、せっかくの美味しそうなパンケーキも食べる気がしなかった。





「七乃、今日からはずっと家で過ごしてね。学校は辞めて。勉強もしなくていいから」


彼は朝ご飯を食べながら平然と言い放った。



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